自分らしく今を生きる!

自ずから収まるところに収まる

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(話題5)食物あれこれ、健康食品について

食物は、小腸から吸収され、肝臓であたらしいタンパクに合成されたり、逆に有害な物質は分解(代謝)されて、体内から除かれたりしますが、その際に酵素を必要とします。 酵素とは、体内で行われるこういった化学変化を進めるうえで触媒としての働きを持つタ…

空洞に水がたまるのはなぜか

(1)一般的説明 空洞にたまったものは水なのか、あるいは水以外の何者なのか。確定診断には名古屋で経験したような気管支洗浄を行って内容物を分析するしかないように思います。ただ、寅三郎は名古屋以来、こういった検査を受けていません。気管支鏡による…

カビはどこへ行ってしまったのか

(1)一般的説明 空洞に巣くっていた菌球は、痰に混じって出尽くしたように感じられました。ではカビは本当になくなったのか?「いったい空洞内にカビは残っているのでしょうか」と受持ち医に伺ったことがあります。先生からは「空洞の中に多少は残っている…

(話題4)体重減少の理由について考えてみた

病状が悪化していた3年前(2018年)に時計の針を戻すと、この頃はずいぶん体重が少なかった記憶があります。平常時に58kg程度ある体重が、52kg程度しかありませんでした。食欲はそれなりにあるのですが、食べても体重増加に結び付かない。あばら骨…

どういったタイミングで侵入するのか

(1)一般的説明 アスペルギルス属のなかで、病気を引き起こすのはフミガーツスという種類であって、これが、体に侵入して罹患するとされます。この真菌は土壌や空中、穀物など私たちの周りに広く生息しています。多くのカビは湿度60%で発生し、80%で…

なぜ空洞で繁殖するのか。

(1)一般的説明 アスペルギルスは肺の空洞内に菌球をつくることが知られています。菌球とは肺が結核などにかかって形成された空洞に、カビが入り込んで、そこの中で成長して菌糸塊をつくるものをいいます。おもに上葉肺尖部に形成されることが多く、「結核…

(話題3)アスペルギルス菌の状態を我々はどこで認識できるか(血液検査の話題)

寅三郎がこの病に罹って、病院で血液検査を受けたときに、CRPは常に測定しています。その一方で、βDグルカンや、アスペルギルス抗原(ELISA法)の値をたまに測定される場合があります。これらの結果は、CRPは1時間ほどで知らされますが、他の二つは結果が出…

なぜCRPの数値が上がるのか(炎症反応について)

(1)一般的説明 「なぜ痰がでるか」で、CRPは後処理の過程と整理しました。単球から変化したマクロファージが細菌と出会い、これを貪食した際に、細菌の形を記憶し、これをリンパ球に受け渡して(抗原提示)B細胞に抗体(免疫グロブリン)をつくらせる、と…

なぜ喀血するのか、血痰が出るのか

―血痰の血液の出所はどこなのか― (1)一般的説明 実は、この項目だけは書きたくなかった、絶対に書きたくなかった。冒頭にいきなりですみませんが、寅三郎の偽らざる本音です。この病と無理やり付き合わされて8年、つい最近まで血痰が続いていましたから…

なぜ痰がでるか

―咳、発熱、痰、だるさといった一連の流れに着目しながら― (1)一般的説明 痰は、細菌や真菌の感染の場合を考えてみると、おおまかには咳→発熱→痰→だるさ→回復といったような一つの流れの中に位置付けられるのではないかと、漠然と感じてきました。経験上…

(話題2) 気温、気圧とリンパ球数の対応(自律神経の働きをみてみた)

免疫細胞は、体温が高いときに活発に働くということを受けて、では、気温が高いとリンパ球がどう働くか、興味があって調べてみました。 福田先生(外科医)と安保先生(新潟大学名誉教授)との共同研究の成果として、高気圧のときには交感神経が優位に働いて…

(話題)免疫でコントロールできているかどうかを、時系列で把握できないか。

この病と8年もの間、いやおうなしに付き合わされたおかげで、寅三郎は3つの疑問を生じました。 一つは、免疫の反応に対する疑問です。寅三郎の場合、発病初期に咳や痰、発熱があって、肺炎症状を起こしましたが(おそらくカビの影響)、その後は、発熱する…

発熱や胸痛があるのはなぜか

-治癒が少し遅れても、症状を取ることを優先するか、治癒を早めて症状を我慢 するか― (1)一般的説明 高熱が出たり入ったりが、数日でも続けば、肺炎の疑いが強くなり、とりわけ、私たちのようにカビの影響を常時受けている者にとっては見逃すことのでき…

息苦しくなることがあるのはなぜか。

-肺炎、気胸の可能性も考えながら― (1)一般的説明 息苦しいとは、これまで無意識にしていた呼吸がしにくくなり、浅い呼吸を繰り返すことを意味しますが、そこまではいかないにしても、なんとなく息苦しさを感じる場合も含めて、ここで整理を試みます。 …

なぜ咳がでるのか。

(1)自分の病を深く理解することの意義について 16世紀フランスの外科医で、アンブロワーズ・パレという人がいます。「我、包帯し、神癒し給う」という言葉を残しています。この言葉はあまりに有名なので、どこかでお聞きになった方も多いと思います。当…

そもそもカビって?

① そもそもカビって? 一般的説明 人に害を及ぼす可能性があるものとして、ウィルス、細菌、真菌(カビ)があります。大きさもこの順序で違いがあります。ウィルスは細胞自体が単純な構造をしていて、自力で増殖(自分のコピーをつくること)することができ…

症状の経過と現状

症状の経過を便宜上、急性期、安定期、慢性期、回復期と分類して提示してみました。医学的に認められた分類ではありません。また、常にこのような変化を辿るわけでもありません。あらかじめご了承ください。 ①急性期 寅三郎は8年前(2013年)に発症しました…

考察の順序

この病の経過を振り返りつつ、症状を踏まえた分析を以下の手順で試みていきます。 1.症状の経過と現状 2.症状を踏まえた論点整理 ①そもそもカビって? ②なぜ咳が出るか ③息苦しくなることがあるのはなぜか ④発熱や胸痛があるのはなぜか ⑤なぜ痰が出るか …

アスペル君 さようなら

これは、アスペルギルス感染症に8年以上にかけて苦しみ、いまはこれを克服しつつある(あるいは克服しようと歩みを進めている)一患者の記録です。難しい病ですが、この病のことをきちんと知り、適切な対策をしていけば、決して恐れることはないと私は確信…