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自ずから収まるところに収まる

(話題4)体重減少の理由について考えてみた

 病状が悪化していた3年前(2018年)に時計の針を戻すと、この頃はずいぶん体重が少なかった記憶があります。平常時に58kg程度ある体重が、52kg程度しかありませんでした。食欲はそれなりにあるのですが、食べても体重増加に結び付かない。あばら骨が浮き出た自分の体を見るのはとても不安なことでした。自宅での食生活について栄養状態を診断していただいたこともありました。

 内科医で、漢方医の資格も併せ持つ先生にご相談したところ、「免疫系統が回復すれば体重も戻ってきますよ」と言われたことを覚えています。免疫系統が回復すれば、なぜ体重が戻るのか、聞きたかったけれども、それ以上に聞くこともしませんでした。

 考えてみれば、体を動かせばおなかが減ります。ネット情報などを参考に以下に紹介すれば、おなかが減るのはエネルギーを使ったから。では、このエネルギーはどこから得られたかといえば、私たちの体は、食物を分解して得られたアミノ酸を組みなおして組織をつくっていますが(同化作用)、この過程でエネルギーは生まれません。エネルギーが生まれるのは逆の過程、つまり、体の組織を分解したとき(異化作用)とのことです。別の言い方をすれば、エネルギーが生まれるのは蓄積ではなく、消費の過程です。体重減少はここの過程でおきると思われます。日々の食事はおろそかにしてはいけない理由がこのことでわかります。

 以上は日常的な場合ですが、たとえば、外部から細菌などが侵入して、咳をしていたりすれば、呼吸筋を動かしますから、当然、エネルギーを消費します。また、発熱すれば、その分エネルギーを消費します。細菌の影響で、免疫系の働きが活発化して、肝臓でCRPが盛んに作られれば、CRPアルブミン(タンパク質)を分解のうえ、再利用してつくられますので、体重減少に結び付くのではと考えられます。先生が、「免疫系統が回復すれば体重も戻ってきますよ」と言われた趣旨は、この文脈で理解できると考えています。

 では、アスペルギルスではどうなのか。アスペルになると、炎症を引き起こします。その際に、鉄の吸収障害も同時に引き起こすようです(参考文献)。一部引用しますと「血液中に入り込んだ細菌は、鉄をエサに増殖します。入り込んだ細菌にエサ(鉄)をやらないように」腸管から鉄の吸収が抑制される。「「兵糧攻め」にすることによって、生体を守っているのです。」ということは、やっぱり、鉄がキーワードだったんだ。細菌に対しても、真菌に対しても。溜飲を下げた思いがしています。

 脱線しました。話を戻します。炎症のことです。寅三郎は、この病にかかってから、CRPが0.8程度と、慢性的に高い状態が続いています。これは、アスペルギルスによって組織が傷害を受け、それがいまだに続いているためではないかと考えるのですが、このことが、筋肉を細くし、体重の増加を妨げている原因になっているのではないか、若干、気になっています。このため、積極的に良質のたんぱく質を摂るように心掛けています。

※寅三郎のブログをいつもお読みいただき、ありがとうございます。寅三郎にとって、皆様の閲覧が大きな励みとなっており、また、書くことで、自分の病と客観的に向き合うことを心がけてきました。ただ、この病に対する勉強を少し深めたいと思っており、一週間程度、更新を休もうと思っております。また、皆様にお会いできる日を楽しみとしつつ。

(参考文献)

炎症時になぜ「鉄欠乏」になるの?? (dr-okudaira.com)