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自ずから収まるところに収まる

体重減少と酸素不足の関係性

 体の中で行われていることを総括的にまとめれば、中的な対策として消化吸収と呼吸、外的な対策として免疫反応、この二つが都合よく回れば健康は維持されるのではないかと考えています。もちろん、細かいことを言えばきりがないのでしょうが。消化吸収について敷衍すれば、小腸からの栄養と動脈血から供給される酸素を使って、肝臓でエネルギーをつくり、生じた二酸化炭素を排出して生命活動を維持していると理解していますが、そうなると酵素の働きに加え、十分な酸素供給が絶対に必要。では、この病で酸素供給がどうなっているかといえば、酸素不足があるのではないか、酸素不足が生じることで体重減少が引き起こされ、この病をほかの病と比較しても治りにくいものにしているのではないか、こんな風に考えています。

 寅三郎の場合、この病にかかって体重減少の時期がありました。標準体重が60kgのところ、50kgまで下がったこともありました。わずか10kgですが、70kgの人が10kg下がることと訳が違います。肺を部分切除したり、そうでなくても肺に何らかの病を抱えて闘病生活を送っているとなかなか太れません。肺に病を抱えている人で、太り体質の人を見たことがありません。体はなにもしなくても消化活動や思考活動(ブドウ糖の消費)を止めることはできません。それには大きなエネルギーを使います。これに見合うだけのエネルギーを作り出せなければ、エネルギーの不足分は組織が細くなる(痩せる)ことで補なうしかありません(異化作用)。このことが体重減少につながるということになります。この病を克服するうえで体重減少は避けられない課題と言えます。

 病の回復が進んだことにより、現在は56~7kg程度まで回復しました。しかし、これ以上に体重回復を求めるのであれば、残りの肺(肺は左肺が2葉、右肺が3葉の5葉で成り立っています)で120%の働きをしてもらうしかありません。そのためには、今後のこととして呼吸法が重要になると考えています。たて笛などの趣味も大事で、吹く力を鍛えることが重要と考えています。