アスペルくん、さようなら(療養→そして社会参加へ向けて)
真綿でジワリと首を絞められるようなこの病気は本当にタチが悪い。熱や痰が出て医者にかかれば、レントゲン、血液検査、痰の検査。何をやってもなかなかアスペル君がしっぽを出さない。抗菌薬も効かない。そうこうするうちに何年か経ち、気が付いた時にはアスペル君が肺に居を構え、一国一城の主となって威張っている。家主を危険にさらしながら。寅三郎は、この、どうしようもない病に足掛け9年付き合わされてきました。退職したら新しい仕事も経験し、休みの日には、晴耕雨読、芸術的な創作活動も楽しみたい。ボランテア活動もやってみたい。夢を膨らませていたことをすべて諦めざるを得ませんでした。咳や痰、息苦しさなど、とても、仕事どころではない。趣味までも犠牲にしてきました。そろそろ第二の人生をやり直したい。社会参加を視野に入れていきたいと考えています。
とはいえ、アスペルくんが本当に退散したかどうかも定かではないこの時期に、勝利宣言もできません。薬を断つタイミングがつかみづらいんです。もしかして検出限界を下回っているだけかもしれない。もっと言えば、〇〇にカビがついているという表現をしますが、もともとなかったところについたのではなく、もともとあったが、量が少ないために気が付かなかった、量が増えたために見えるようになった、そういったことが多いと思います。そんな見えない敵相手に過剰に用心したって所詮は限度があります。であれば、出たらたたけばいい。モグラたたきゲームのように。もともと、ヒトの体にはそういった力が備わっているはずですから。
足掛け二か月、28テーマにわたってお付き合いいただきましたが、本日、クリスマスイブの記念すべきこの日に最終テーマで閉めることができて幸せに感じています。28番目のテーマは、「肺を手術するについて、内科医は経過観察を勧め、外科医は切除を勧めるといった具合に判断が割れたときに、あなたならどう決断されるでしょうか」ということです。判断材料は圧倒的に医師側に偏っています。患者側には知識どころか、焦りしかありません。その状態で同意を求められます。それでもあなたは手術に同意しますか?「どうにでもなれ」と半ば捨て鉢気味に同意書を書いた経験のある方もおられるのではないでしょうか。寅三郎のときもそうでした。肺を切ってはみたが、結局は問題なかった。当時の技術水準で判断いただいたことなのでやむを得ないと諦めはしましたが、15年以上も前に受けた手術が原因で、あるいは後々に肺の抵抗力を弱めることにつながり、カビを受け入れやすくなる素地をつくってしまったんではないかと考えることがあり、どこか口惜しさが残ります。
手術は何事もなく経過すれば、それで医師側のリスクは終わります。しかし、その後のリスクは患者が一生背負わなくてはならない。そうであるならば、外科医を前に手術の同意などの重要な判断をするときは、患者側にも医学の専門家(代理人)に隣にいていただきたい。そういったなかでの判断だったらどんなにか気が楽でしょう。後顧の憂いなく同意書を出すことができます。その結果、真に必要な手術のみが残り、しなくてもよい手術が減らせるならば、医療事故だって今よりは少なくなるのではといった気がします。
人生100年時代を迎え、できれば健康な体で長生きをしたい。そのためにはできる限り、体に負担を残すことはしたくありません。参考になるのは、自動車事故などの分野(損害保険)であるいは利用されていると思われる、専属の弁護士による事故相談です。医療保険においても、医療業務に詳しい方によって、同様のサービスが受けられるようであれば、上記課題が解決すると思われます。このことは、患者側に利益であるだけでなく、医師側にも、ひいては医療行政側にも利益があるのではと寅三郎は考えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。<(_ _)>
※闘病記は、ここで終わりますが、この後は適宜、思いついた時に追加していこうと思います。引き続き、お立ち寄りいただけると幸いです。
<寅三郎のメモ>
(現在、食事等で心掛けていること)
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食品 |
薬 |
朝 |
(朝食時) ラクトフェリンヨーグルト ニンジンジュース(スロージューサー絞) |
昼前にブイフェンド |
昼 |
(昼食時) R1ヨーグルトと玄米酵素 |
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夕 |
(夕食時) ニンジンジュース(スロージューサー絞) お茶(プラズマ乳酸菌入り) |
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寝る前 |
ラクトフェリンカプセル |
夜にブイフェンド |
※ニンジンジュース、玄米酵素は日常のケアに、また、ラクトフェリンは細菌対策、プラズマ乳酸菌・R1はウィルス対策を基本に利用しています。果たして、効果のほどは?