自分らしく今を生きる!

自ずから収まるところに収まる

日常のちょっとした変化にご用心

 シリーズもののブログをまとめ終えて、一安心していたところ、黄色い痰が出始めましたが、平熱維持。体がだるい。そんな症状が数日続きました。肺に炎症があれば、多少なりとも熱は出るはず。では、気管支炎の痰か?不安が様々に駆け巡りました。定期の訪院日になり、検査の結果、おおむね異常なし。

    ヒトの心は、パニックがあると脳の血流が低下し、脳の萎縮がみられることもあるそうです。このため、危険がせまると脳は防衛反応を起こし、「自分は大丈夫」と思う傾向にあります。正常性バイアスと言うそうです。バイアスとはちょっと抵抗がある言葉ですが、「誤差範囲」だから大丈夫みたいな言い方はしますよね。誤差範囲というのがバイアスです。この点を、病気の場合に当てはめればどうかを考えてみますと、健康な人が急に体調が悪くなる場合、「これまで健康だったんだから、休んでいれば治るだろう。それでも続くようなら念のため病院へ行こう」と考える人が大半でしょう。それは、正常性バイアスが働くためといえます。では、慢性で日常的に治療を続けている人の場合はどうか。「医者にかかっているんだから、誤差範囲だ、すぐ元に戻るさ」と考えられるかどうか。それができる人は大物ですよね。通常は悪いことを考えてしまいます。寅三郎もそうです。

 これまでのブログから、あるいは、寅三郎は、ただ右肩上がり一本調子で回復してきているように誤解を与えてしまったかもしれません。そうではなく、体調は日々変化しています。これは、消化も代謝もすべて、酵素が関わった生化学反応が関係していて、体内の消化酵素に不足が生じると代謝酵素が補いますが、代謝酵素に不足を生じてもどこでも補えず、代謝酵素不足が生じるところに理由がありそうです。代謝酵素不足が常態化すると体内に毒素が残り、体に負担をかけるといったところでしょうか。

 (外敵の侵入は常時免疫細胞が対応していますが、これとは別に)日常は、この消化・代謝酵素の働きで体が動かされています。1+1が必ずしも2になるわけでもなく、1.8とか1.5とか、酵素阻害で反応が進まなければ、1にしかならないことさえあるわけです。この影響を受けて体調は日々変化します。となれば、その変化が重要な変化なのか、日常的な変動(誤差範囲)なのかを見極めることが次に大事になってきます。このため、寅三郎は3年日記をつけて、細かな体調の変化を書き留めています。もともとは、喀血を繰り返していた時期に、せめてあと3年くらいはと思って書き始めた3年日記でしたが、いつの間にかその3年が過ぎ、今は過去のデータを比較するためのものになりました。これが、体調を比較してみるのに結構役立っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。<(_ _)>